エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


『それがどうした?』

今や、煌斗から発せられる冷たい空気は凍りつきそうなほどだ。

『どんな人と再婚するのか気になったのよ。だって、アナタは私を選ばなかったんですもの……相手がどんな人か興味を持っても当然でしょ』

煌斗の怒りを無視して、ジェニファーは続けた。

『そしたら、まだ子どもじゃない。カワイイレディだったけど……』

シャンパングラスをテーブルに置いて、ジェニファーが煌斗に近づいてきた。

『アナタに相応しいのは、ワ・タ・シよ』

濃厚な香水の匂いが鼻をついて、煌斗の忍耐は限界に達した。


『離れてくれ!』


< 188 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop