エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
『それがどうした?』
今や、煌斗から発せられる冷たい空気は凍りつきそうなほどだ。
『どんな人と再婚するのか気になったのよ。だって、アナタは私を選ばなかったんですもの……相手がどんな人か興味を持っても当然でしょ』
煌斗の怒りを無視して、ジェニファーは続けた。
『そしたら、まだ子どもじゃない。カワイイレディだったけど……』
シャンパングラスをテーブルに置いて、ジェニファーが煌斗に近づいてきた。
『アナタに相応しいのは、ワ・タ・シよ』
濃厚な香水の匂いが鼻をついて、煌斗の忍耐は限界に達した。
『離れてくれ!』