エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「申し訳ないって?」
「君を無理に……」
「あ……」
あの夜のことだと、優杏も気がついた。
「無理なんて……していないわ」
恥ずかしかったけれど、正直に答えた。
彼に抱かれ嬉しかった気持ちに嘘はない。
「優杏、ホントに?」
その答えのように、優杏はギュッと彼の胸にしがみついた。
そして、「嬉しかった……」囁くような小さな声で彼に伝えた。
煌斗に嫌われていたのではない、彼も気にしてくれていたのだ。