エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


「申し訳ないって?」

「君を無理に……」
「あ……」

あの夜のことだと、優杏も気がついた。

「無理なんて……していないわ」

恥ずかしかったけれど、正直に答えた。

彼に抱かれ嬉しかった気持ちに嘘はない。

「優杏、ホントに?」

その答えのように、優杏はギュッと彼の胸にしがみついた。

そして、「嬉しかった……」囁くような小さな声で彼に伝えた。

煌斗に嫌われていたのではない、彼も気にしてくれていたのだ。


< 198 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop