エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
『優ちゃん、あの木の下で休んでな。水持ってくるから』
『ありがとう……』
恥ずかしくてたまらなかった。
ほんのチョッとのアルコールで、ふらついて真っ赤になるなんて。
欅の木にもたれていたら、煌斗さんが冷たい水を持って来てくれてた。
『大丈夫?』
『うん……』
ひと口水を飲むと、心配そうに私を見下ろしている彼の顔をそっと伺った。
(煌斗さん、こんなに背が高いんだ……)