エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
甘くて長いキスだった。
ふたりはお互いに離れがたくて、背に回した手に力が入った。
抱き合ったまま、自然に唇の合わさる角度を変えたりしているうちに深いキスに変わっていく。
煌斗は夢中でキスを続けていた。
いけないと思いながら、柔らかい優杏の唇を味わい尽くしたい。
(優杏……)
煌斗は彼女の名を胸の中で呟いた。
優杏にとっては16歳の夏に憧れた人とのキスで、
煌斗にとっては静かな欲が湧き上がる官能的なキスだった。