エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい

庭を管理を手伝ってくれている鈴原紀之は、
確かにバラについての知識は半端なく、母も頼りにしていた人だ。
日に焼けた肌が健康的でいつもニコニコしているから幼く見えるが、30にはなっているはずだ。
彼の花木に対しての情熱はスゴイと母はいつも褒めていた。

「じゃあ、うちの仕事にかける時間はありそうだね。
アイデアに行き詰まってた新しいビルのイメージ戦略手伝って欲しいなあ」
「はい、わかりました。こちらこそよろしくお願いします」

優杏が承諾の返事をすると、青木は満足そうに頷いた。

「詳しいことは紗子に聞いてね」
「お任せください」

青木から優杏を任された紗子は、自信たっぷりに胸を叩いた。