エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
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「こんにちは」
「急にごめん。きみの携帯番号を知らなかったから直接来てしまった」
驚いた表情を見せた優杏に、煌斗は強引に来てしまったことを謝った。
「お待ちになりましたか?」
「いや、さっき来たところ」
「じゃあ、どうぞ……」
優杏が門扉を開けて、案内するように煌斗より先に門から入った。
「あの……」
「この前は悪かった」
優杏が振り返ってなにか言いかけたが、煌斗は先に声をかけた。
「思わず、その、君に……」
煌斗の言いたい事がわかったのか、恥ずかしそうに優杏が俯いた。