エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい


「それに、あなたには奥様がいらっしゃるでしょう?」
「いや、それは……」

優杏は煌斗が離婚したことを知らないようだが、あえて彼は否定しなかった。
彼女はあのキスをなかったことにしようとしている。
それなら、相手が独身か既婚者かなんて関係ないだろう。

「わかった。お互いになかったことにしよう」

煌斗はそう言うのがやっとだった。
プライドが邪魔をして、素直になれなかったのだ。


< 50 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop