エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
あの日、煌斗は無表情のまま『また……』とだけ言い残して帰っていった。
それからは、彼とのキスが思い出されて困ったくらいだ。
(どうして彼のキスを受け入れてしまたったんだろう……)
強く拒絶もできたはずだ。だが、自然にキスに応えてしまった。
優杏にだって、これまで告白されてお付き合いをした経験はあった。
でも、彼に言われた言葉が蘇ってしまい、誰とも深い関係には進んでいけなかったのだ。
『大好きな人に出会うまでとっておいて』