エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
「お風呂、ありがとうございました」
優杏が声をかけると、すぐに煌斗が立ちあがって側にやってきた。
「ちゃんと乾かしたか?」
優杏の髪が気になるようだ。
「はい。ドライヤーお借りしました」
「足りないものはない?」
「ひと通り持ってきましたから、大丈夫です」
そもそも優杏は、洋服やアクセサリーに興味はないから持ち物は少ない。
今夜も着替えと最低限の化粧品を持ってきただけだ。
「なにか飲む? 温まるからブランデーがいいか」
「いただきます」