【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
プロローグ
小学四年生の時に転校が決まって、生まれ育った町を離れることになった。


友だちにも会えなくなる。あっちで友だちができるか不安だよ...。


「小鳥遊(たかなし)」


「渉(わたる)くん。どうしたの?」


「お前を見送りに来た。怖いのか?転校するのが」


「うん。もっと皆と一緒にいたかったな」


渉くんとももっと沢山話したかった。


「なら、俺が会いに行く」


「え?」


「今は子どもだから無理だけど大きくなったら・・・」

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