【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
何度思い出してもあの言葉にはトゲがある。




あなたみたいな男と付き合う女の子が出てくるなら、私はその人でさえ、軽蔑してしまう。




それほど心を深い傷を負った。





「小鳥遊さんが俺を意識してると思うと照れるな」





「そんなこと、思ってないくせに…はっ!」





ポロッと出た言葉を抑えるために口を両手で塞ぐ。手から落ちたスマホは床の上に。





それを優しく拾い上げて水谷は雅に渡した。





「何?小鳥遊さん、今なにか言ったよね?聞こえなかったからもう一度言ってくれる?」


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