【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「え?水谷、お前さ、小鳥遊さんのこと好きじゃなかったのか?」





「ん?好きだったよ?小鳥遊さんみたいな美人な人と付き合ったら俺の株も上がるって思ったんだけど、違ったみたいだな」





「株って…」






皆も言葉を失った。水谷くんはただ自分の欲望のために私に告白したんだ。





最初から私のことを好きなんかじゃない。





「ほんと、最低ね……」





「あぁ?誰にそんな口きいてんだ?」





「水谷くん、あなたによ!あなたは自分のことだけ考えて、私の気持ちなんて考えたことないでしょ!?」





こわばった唇を動かし、ずっと我慢していた感情を爆発させる。
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