【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「おい小鳥遊」




「ゲッ!稲葉くん」





なんでコイツがここにいるのよ…!もしかしてまた冷やかしにきたの?





「『ゲッ』ってことはないだろ。部活探しか?何に入るんだ?」





「ふん。関係ないでしょ」





「なんだ?さっき言ったことまだ気にしてるのか?」





気にしてて悪いですか?





稲葉くんに言われたから余計気にするんですけど。





「本当に地味だったんだから仕方ないだろ?てかそのメガネ取ればいいのに」






稲葉の手が雅のメガネに伸びてきた。驚いた雅はその手を叩く。





「やめて…!私はこれでいいの。地味のままでいたいの…!」


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