【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
さっきまでの私の気持ちを返せ!すぐそうやって調子乗るんだから!?





「それはいいです!まだ世間では下着屋さんに男の人がいるのは抵抗ある人がいるからダメ!ていうか私も恥ずかしくて無理!」




もう、そんな変なことばかり考えないでよ!!暑さでおかしくなった訳じゃあるまいし…。





「あーあ。早く許される世の中にならないかなー」






稲葉くんみたいに変なこと考えている人がいるから世の中許されないんだよ!






「…手、出せよ。からかったぶん今日は沢山彼氏らしいことするから」





こういうところは律儀だな。






「…よろしくお願いします稲葉くん」





手を繋ぐなんて初めて。手汗かいてないかな?私の手、カサカサしてないよね??





稲葉の左手に自分の右手を置いた雅。だけど稲葉は何故か納得言っていない様子だ。






「稲葉じゃなくてさ、"渉”って呼んでくれよ。今は二人っきりだしさ。学校にいる時は稲葉でいいから」
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