【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「大丈夫か?顔色悪いぞ」




「大丈夫大丈夫。昨日寝るの遅かったから調子悪くしちゃったのかな?もう帰るね」




手を振って真っ直ぐ校門の方へ向かった。




「お、おい!」




稲葉に呼び止められても振り向くことなく、雅は走り続ける。




落ち着きを取り戻し、息を整えながらゆっくり家の方へ歩き進める。






帰って休もう。





そして忘れるんだあの頃の記憶を…。





部活は諦めるしかない。運動部には絶対に入りたくない。
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