【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
最初は井口先輩から伝えることが決まる。稲葉と雅はその様子を緊張しながら見守っていた。





一度深呼吸をして、落ち着いたら後ろを向いて千田の方を向いた井口。







何故、自分の方を向いているのか分からない千田は戸惑いつつも、静かに井口の話を聞く姿勢をとる。






『千田。お前とはガキの頃から一緒にバレーボールをやってきた仲だ。いつも俺がミスすると一番最初にダメ出しするのがお前だった。それから小中高って一緒にバレーをしてきたな。高校になってからはマネージャーとして俺をずっと支えてきてくれた。ありがとな。今まで世話になった分、何を返していいか分からないが、これから二人でそれを埋めていこうと思う。千田、俺はお前が好きだ。そしてこれからもよろしくな』
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