【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
真新しい制服に身を包み、机の上に置いてある鏡の前に座って朝の準備を始めた。





目に透明のコンタクトレンズをつけて髪をヘアアイロンでストレートにし、黒縁の伊達メガネをかければ朝の支度は終了。






朝ご飯を食べて、新品のローファーを履いて家を出た。





メガネ、いつまでかけてよう。




気分が晴れない。こういう時は走ろう…!





朝日を浴びながら風をきって走るのは昔から大好き。どれだけ眠くても走れば忘れてスッキリと目覚める。




まだ止まりたくないので、このまま走りながら自己紹介しますね!





私、小鳥遊 雅(たかなし みやび)。





この春、憧れの高校生になりました。





私は小学四年の時に転校してこの町を離れていたけど、高校から生まれ育った町に戻ってきました。
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