【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
渡されたのはさっき雅が稲葉に渡したタオル。
「な、何よこれ…」
「それで顔を拭け。汗臭いのは我慢しろ」
別に匂いとか気にならないけど、稲葉くんのだと思うとちょっと気にしちゃう。
「貸せ」
タオルを強引に取り、雅の顔をゴシゴシと吹き始めた。
「ちょっと、痛い…!拭くならもう少し優しく」
「わがまま言うな。ほら、これで風邪引かなくて済むだろ」
「別に風邪なんか引かないし。こんなに暖かいのに」
「な、何よこれ…」
「それで顔を拭け。汗臭いのは我慢しろ」
別に匂いとか気にならないけど、稲葉くんのだと思うとちょっと気にしちゃう。
「貸せ」
タオルを強引に取り、雅の顔をゴシゴシと吹き始めた。
「ちょっと、痛い…!拭くならもう少し優しく」
「わがまま言うな。ほら、これで風邪引かなくて済むだろ」
「別に風邪なんか引かないし。こんなに暖かいのに」