【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「ふぉっふぉっふぉ。海氷高校バレー部監督の立冬(りっとう)監督。今年もお会いしましたな」






「これはこれは花火絵監督。まだお元気でしたか。安心しましたよ」






「よく言うわい。お主もわしと対して歳は変わらんじゃろ?」






花火絵監督と立冬監督は学生時代からのライバル。




お互い母校で監督を務めるようになってからもライバルとして戦い続けている。





そんな2人は今じゃ人生の最高のライバルであり、良き友としても交流し、こうして毎年集まってはバレーについて熱く語る。





「どうです?新入部員の調子は」






「まぁまぁじゃな。お主のところはどうじゃ?何やら凄い選手が入部してきたとか」






「そちらの稲葉くんよりはまだまだひよっこですが、将来は期待してもいい部員が入りましてな」






「ほほう。それは練習試合が楽しみですな。ほれ、皆挨拶せい。いくらライバルでも、挨拶は大切じゃからな」
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