【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
たけのことハンバーグを半分ずつ交換して満足する二人。




そんな二人のやりとりと水谷はなぜか冷たい目で見ていた。





「おい水谷。練習前に春歌のマネージャーと話していたけど知り合いだったのか?」






二年の選手が話しかけると水谷は冷たい目から曇りのない目なり、口元も口角が上がっていた。







「はい、彼女は中学の時のクラスメイトでして。俺、あの子のこと好きだったんですよ」







「ほぉ〜。バレーだけの男だと思っていたが、結構可愛いところがあるじゃないか!せっかく再会したんだから告白しとけよ?」







「はい。……その前にあの男をどうにかしないとな」
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