【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「俺に反抗するんだ。相変わらず生意気だな。バラしてもいいんだぜ?中学の時のお前を今のチームの仲間に」




それはダメ!!




バレー部の皆は私にとって大切な仲間なの。それだけは壊させやしない!




ここで負ける訳にはいかない。




「そんなことをして何になるの?私がどんな気持ちで部活を辞めたか…あなたは分かってるの?」






大好きだった部活。私はそれをこの男に壊された。





「…なんだっけ?部活やめたのは小鳥遊が勝手にしたことだろ?そんなの俺に関係ないよ」





言葉に出来ないほど絶句した雅は次第に水谷に対して、呆れた気持ちがこみあがってきた。





…そうだ、この人に何を言ってもダメなんだ。







悪いことをしても関係ないとはぐらかすし、それ自体を悪いと思ってない。







「なぁ、そろそろ俺と付き合わないか?」


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