【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「うるさい。小鳥遊行くぞ」





水谷から手を離すとそのまま雅の手を引いて競技場の方に向かっていった。





「チッ。まぁいい。あとからまた奪えばいいんだから」







「ちょっと稲葉くん痛い」





「あ...悪い」






二人が向かった先は競技場の中ではなく、その裏に来ていた。






「ありがとう稲葉くん。稲葉くんが来てくれなかったら私…」






水谷くんに……考えただけで怖くなってきた。
< 61 / 218 >

この作品をシェア

pagetop