【完】再会した初恋の彼はチャラくて、イジワルで、ときどき優しい
「うん。練習見ている限り自信がある感じだったからてっきりそんな悩みなんかないって思ってた。気づけなかった自分が情けないな」





入部当初から近くにいて、体調管理とかしてきたのにメンタル面になるとこれっぽっちも力になれていない。





「情けないわけないだろ。そこまで相手のことを知るのは困難なことだ。小鳥遊が気にすることじゃない」






「でも、入部当初から一緒にいるのにって思っちゃうんだ。苦しい時には手を差し伸べたいのに…」






私が他にも背負わせているものもあるから余計そう考えてしまう。






「ならさ、今俺が考えていること分かるか?」
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