公認ラヴァ〜それでも愛してる〜
え?!
「お互いが自由だと決めたでしょ?あなたが彼女の部屋に行っていたんなら、わたしも恋人を呼んでもいいわよね?」
そう・・・・たしかにあの誓約書には“お互い自由とする”と書いてあった。あの言葉はオレに対するもので、有佳が誰かと浮気をするなんて思いもしなかった。
浮気・・・おれとの婚姻関係は続いているのだからこれは浮気で不倫だ。
「こっちが私の部屋」そう言うと男の腕を引いて部屋に入り、ガチャリと鍵を掛けた。
楽しそうに二人で部屋に入って行く姿を見つめながら
でもオレには何かを言う資格を無くしている。
何を話しているんだろう・・・
気になってベッドルームに向い、隣の部屋との仕切りがあるクローゼットに入り耳をすませた。
「離婚はできなかったけど、自由になったから色々と教えてくれるんでしょ」
「根をあげるなよ、オレはスパルタだから」
「うん、スパルタでもいいよ・・・・ふっううん・・やっ」
「もう、こんなに濡れてる・・・本当はエッチなんだ」
「ちがっ・・あっ」
もう聞いていられず、リビングに戻るとヘッドフォンでテレビを見る。
家の中の音を聞きたくなくて、音量を上げた。
いつの間にかソファの上に膝を抱えてヘッドフォンで世界を消して眠っていた。
あああ、有佳もこんな夜を過ごしていたんだ。
テレビも照明も付けっぱなしのままベッドルームに行くと、そのまま布団の中に潜り込んだ。
目が覚めたらすべて夢だったら・・・
あの日、オレは飲み会に参加してその後二次会に参加しタクシーで帰った。だから、大森恵美とはあの日一緒に電車乗っていない、もしくは一緒に電車に乗ったがオレは途中下車せず自分の降りるべき駅で降りて有佳の待つマンションへ帰る、もしくは途中下車して大森さんと一度の過ちを犯してしまうが二度目はなかった。
そして、オレは有佳と幸せな人生を全うする。
ベッドルームから出ると鰹ダシが効いた味噌汁の香りがする。
それでも、有佳は朝食を用意してくれているんだ。
嬉しくなってダイニングに行くと男が有佳と向かい合わせで食事をしていた。
「おはよう」
「おはようございます、先に頂いてます有佳ちゃんのご飯は本当に旨いね」
なんだ、この光景は•••
「おはよう」
かろうじて声を絞り出す。
喉がヒリヒリとする。
「ここで食べる?リビングにする?」
妻の愛人の隣で飯を食えというのだろうか、無理だろ
「飯はいい」
不機嫌な声を隠すことができなかった。
「そっか、じゃあ夜にでも食べようかな」
有佳は何事でも無いように答える。
「有佳ちゃんのご飯、旨いのにもったいない、だったらお弁当にしてよ、俺が昼に食うよ」
「うん、わかった」
何だか無性に腹が立った。
「やっぱりここで食べるよ」
愛人の隣に座ると、有佳は味噌汁とご飯をよそってテーブルに並べた。
「じゃあ、俺は先に」
愛人は丁寧にオレに挨拶をすると玄関に向う、それを有佳が追いかけていった。
オレはご飯を食べながら、玄関で二人が抱き合ってキスをしている様子を想像して、焼き鮭に箸をさした。
「お互いが自由だと決めたでしょ?あなたが彼女の部屋に行っていたんなら、わたしも恋人を呼んでもいいわよね?」
そう・・・・たしかにあの誓約書には“お互い自由とする”と書いてあった。あの言葉はオレに対するもので、有佳が誰かと浮気をするなんて思いもしなかった。
浮気・・・おれとの婚姻関係は続いているのだからこれは浮気で不倫だ。
「こっちが私の部屋」そう言うと男の腕を引いて部屋に入り、ガチャリと鍵を掛けた。
楽しそうに二人で部屋に入って行く姿を見つめながら
でもオレには何かを言う資格を無くしている。
何を話しているんだろう・・・
気になってベッドルームに向い、隣の部屋との仕切りがあるクローゼットに入り耳をすませた。
「離婚はできなかったけど、自由になったから色々と教えてくれるんでしょ」
「根をあげるなよ、オレはスパルタだから」
「うん、スパルタでもいいよ・・・・ふっううん・・やっ」
「もう、こんなに濡れてる・・・本当はエッチなんだ」
「ちがっ・・あっ」
もう聞いていられず、リビングに戻るとヘッドフォンでテレビを見る。
家の中の音を聞きたくなくて、音量を上げた。
いつの間にかソファの上に膝を抱えてヘッドフォンで世界を消して眠っていた。
あああ、有佳もこんな夜を過ごしていたんだ。
テレビも照明も付けっぱなしのままベッドルームに行くと、そのまま布団の中に潜り込んだ。
目が覚めたらすべて夢だったら・・・
あの日、オレは飲み会に参加してその後二次会に参加しタクシーで帰った。だから、大森恵美とはあの日一緒に電車乗っていない、もしくは一緒に電車に乗ったがオレは途中下車せず自分の降りるべき駅で降りて有佳の待つマンションへ帰る、もしくは途中下車して大森さんと一度の過ちを犯してしまうが二度目はなかった。
そして、オレは有佳と幸せな人生を全うする。
ベッドルームから出ると鰹ダシが効いた味噌汁の香りがする。
それでも、有佳は朝食を用意してくれているんだ。
嬉しくなってダイニングに行くと男が有佳と向かい合わせで食事をしていた。
「おはよう」
「おはようございます、先に頂いてます有佳ちゃんのご飯は本当に旨いね」
なんだ、この光景は•••
「おはよう」
かろうじて声を絞り出す。
喉がヒリヒリとする。
「ここで食べる?リビングにする?」
妻の愛人の隣で飯を食えというのだろうか、無理だろ
「飯はいい」
不機嫌な声を隠すことができなかった。
「そっか、じゃあ夜にでも食べようかな」
有佳は何事でも無いように答える。
「有佳ちゃんのご飯、旨いのにもったいない、だったらお弁当にしてよ、俺が昼に食うよ」
「うん、わかった」
何だか無性に腹が立った。
「やっぱりここで食べるよ」
愛人の隣に座ると、有佳は味噌汁とご飯をよそってテーブルに並べた。
「じゃあ、俺は先に」
愛人は丁寧にオレに挨拶をすると玄関に向う、それを有佳が追いかけていった。
オレはご飯を食べながら、玄関で二人が抱き合ってキスをしている様子を想像して、焼き鮭に箸をさした。