私、拾われました!
「美琴さんって、凄く可愛い方ですね」



眼鏡をクイッと持ち上げながら、そう囁く創からやばい程の色気を感じて顔が赤らんでしまう。


「ちょっと、創さん」



そう声が聞こえたかと思うと、扉が大きく開き玲が顔を覗かせ口を開く。



「創さんが、美琴の部屋に入って行ったから気になって付いて来たんだけど僕の美琴を口説かないでくれないかな?」



そう言葉にした玲はいつもの玲じゃない。



悪い表情をしている。

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