私、拾われました!
匠の部屋を出ると、久遠の部屋に向かう。


ドアを開けた瞬間、キラキラした瞳でこちらを見てくる久遠。



久遠って本当に犬みたい。



「ねえ、明日のお弁当どんなのが良い?」

「俺を喜ばせてくれるなら何でも良いぞ!!」

「のり弁で良い?」



冗談で言ったつもりだったのに__



「何だそれ?食べてみてえ!!」

「じゃあ、のり弁にするね」



のり弁が何かしら知らない久遠が、私に任してくれた気がして嬉しい。







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