私、拾われました!
久遠の部屋を出ようとした瞬間だった。



「明日、楽しみにしているからなー!!」



嬉しそうにそう言う、久遠を少しだけ可愛いと感じながら部屋を出る。



「美琴……」



そこには、玲が立っていた。

線が細い玲はまるでドールみたい。


白いまつ毛が綺麗に影をつくっている。

しかし、玲は身体が弱い。

表情も少し辛そうに見える__



「玲様!体調は大丈夫ですか?」

「美琴が来てくれてから、楽しくて気分が良いんだ……」


< 111 / 437 >

この作品をシェア

pagetop