私、拾われました!
音を立てないように、玲の部屋を出ると匠が立っていた。


いつも勉強をしているイメージだったから、不思議な光景を見た気分になってしまう。



「あ、あのさ……」

「はい」

「今まで、生意気な口を聞いてごめん……」



それだけ言って、自分の部屋に戻った匠。

その顔は、タコみたいに真っ赤だった。

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