私、拾われました!
結局、久遠と中庭に向かいベンチに腰掛ける。


久遠の膝には私の作ったお弁当が、大事そうに置かれていた。

久遠の奴明らかにお弁当を期待している。



「あ、あの……」

「どした?」

「本当、簡単な物なので期待しないで下さい!!」



創みたいに繊細な物を作れる訳じゃないし。



「そんな事か!
それより中身見て良いか!?」

「は、はい……」



幸せそうな表情で、お弁当を開けた久遠が歓声の声を上げた。
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