私、拾われました!
「だ、大丈夫かな?」

「ああ!めちゃくちゃ美味い!!」



美味いの言葉に安心して、自分も弁当箱を開ける。



「久遠の口に合って良かったぁ……」

「なあ……」

「うん?」

「朝弁当作るのって大変だろ?」

「全然!」

「な、ならさ!」



何故か真っ赤な顔で、こちらを見ている久遠。


「どうしたの?」

「毎日、俺の為に弁当を作れ!」

「ま、毎日?」



別に毎日でも構わない。

ただ、久遠は毎日私の弁当で大丈夫なのか不安になってしまう。



「嫌なのか?」
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