私、拾われました!
「嫌じゃないです……。ただ……」

「ただ?」

「こんなので大丈夫なのかなと不安になりまして……」

「俺はこの弁当が気に入ったんだ!
良いに決まってるだろ?」



本当に幸せそうな顔でそう口にする、久遠には勇気を貰える。



「じ、じゃあ、私、これからも作ります!」

「明日はこれを沢山入れろ!!」



そう言って久遠が指差したのは、唐揚げ。


想像も出来ないようなお金持ちでも、唐揚げは大好きらしい。

そう考えたら、心がホンワカして笑顔になってしまう。



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