私、拾われました!
「はい、今日はお弁当なんで……」

「私もご一緒によろしいでしょうか?」



断る理由なんて何処にも無い。



「も、勿論です!」

「ありがとうございます。
久遠様はどんなお弁当を食べたのですか?」

「あ、今日はのり弁!!」



し、しまった。

つい癖で本当の事を言ってしまったが、不思議そうな表情でこちらを見ている沙羅。



「の、のり弁とは何ですか?」


言葉に詰まっていると、久遠がベンチから立ち上がった。


「世界最強のお弁当だ!!」
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