私、拾われました!
「そ、そんなに美味しいのですか?」

「ああ、美琴のお弁当は世界一だ」



当たり前にそんな事を言う久遠に、恥ずかしくなってしまう。



「そ、そんな大袈裟な!!
のり弁ていうのは、誰でも作れるくらい簡単で……」

「とにかく美味いんだよ!」



久遠には、調子を崩されっぱなしだ。



「あ、ありがとう!」

「久遠様……」



戸惑った顔で久遠の名前を呼ぶ沙羅は、どんな顔をしても絵になる。
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