私、拾われました!
玲の表情が小悪魔みたいに切り替わる。



「ねえ、もっと僕の事抱き締めてよ__」



声も何時もよりワントーン低くて、男の子なんだな……なんて思い知らされて顔を逸らした。



「なに?美琴って、僕の事意識してる訳?」

「そ、そんな事は……」



無いですなんて言い切れない__



「ねえ」

「はい」

「ほんの少しで良いから、僕の事を意識してよ……。

僕って、女の子みたいで匠兄や久遠兄みたいに男っぽくないけど、直ぐに成長して追い越すから意識して……」

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