私、拾われました!
「玲様は十分男性ですよ。
女の子なんて、思えません……」

「ほ、本当!?」



そう叫んだ玲の顔は、いつも通りに子供っぽい表情に戻っていた。


か、可愛い。


そう思って、玲から離れようとした瞬間に部屋の扉が開き視線をずらす。



そこには、お菓子を銀色のプレートを持った創が立っている。



「み、美琴さん!
玲様に何をしているんですか!?」



驚いた創の声。

それもそのはずで、今の私は玲を押し倒したような体制になっている。
< 142 / 437 >

この作品をシェア

pagetop