私、拾われました!
「あ、ありがとうございます!」



そう言って、レインボーローズを受け取ると匠の部屋を後にした。



大量の薔薇を持って部屋に向かっていると、創が近付いて来た。



「大量の薔薇。匠様にもらったんですか?」

「はい」

「匠様は女性が嫌いなはずなのに__」



そう口にした創は何処と無く機嫌が悪くて焦ってしまう。



「た、多分、私が女っぽくないから大丈夫なんでしょうか?」

「美琴さんが、女っぽくない?」

「は、はい……」

「私には凄く女性らしく見えますが?」
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