私、拾われました!
そう言いながら、顔を近付けて来た創。



「薔薇は私が部屋に運びますね」



そう言うと、軽々と薔薇の入れ物を持った創と自分の部屋に向かう。



「美琴さん。
薔薇は何処に飾りますか!?」

「日の当たる場所がいいです!」

「じゃあ、この出窓なんていかがでしょうか?」

「いいですね!」



出窓にレインボーローズを置いた匠が、こちらを向いてニッコリ微笑む。



「匠様も、美琴さんの事が大好きなんですね……」
< 147 / 437 >

この作品をシェア

pagetop