私、拾われました!
明日の弁当の下地を終え、色々片付けた。



「美琴さん」



創が色気のある声で私を呼ぶ__

それだけで、身体がピクリと震えてしまう。




「は、はい」

「直ぐにデザートを持って行くので、先に部屋に戻っていて下さい」

「あ、はい……」




言葉に甘えて部屋に戻ると、ソファーに腰掛けた。


出窓に飾られたレインボーローズが存在を主張している。


見とれていたらドアがノックされ、創が入って来た。
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