私、拾われました!
催促がある度にパニックを起こしていたはずの母。

しかし、今、その表情は安らかに見える。



「美琴!!
美琴のお陰で催促の電話は無くなったの〜」



柔らかな笑顔を浮かべて、そう口にした母親。

しかし、まだ給料は支払われていない。



「どういう事?」



そう言った瞬間、母親の表情が更にパーッと明るくなった。



「財閥久遠様!!」



そして、何故か母親の口から出たのは久遠の名前。
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