私、拾われました!
何だか、嫌な予感がして後ろを振り向く。

そこに見えたのは、間違い無く久遠で幻覚でも見た気分になってしまう。




「なんで、あんたが此処に居るの!?
えっ!!幻か何か!?」



そう叫んだ瞬間、背中を勢い良くはたかれた。

はたいたのは、紛れも無く母親で自分の置かれている状況が把握出来ない。



「え?え?」

「貴方、財閥様にお世話になっていてその口の聞き方は何なのよ!」



母親が爽やかな笑顔を浮かべた後、久遠に誤っている。
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