私、拾われました!
てっきり、久遠は私を馬鹿にすると思っていた。



なのに、真面目な返事。



まあ。

本当に貰ってやろうとか思っている訳で無く、母に失礼が無い言葉を選んだのだろう。



「財閥様!
ちょっと、お待ち下さいね!!」




そんな事を思っていると、ニヤケ顔で隣の部屋に移動した母親。



戻って来たと思った母親の手には、可愛らしいワンピースで……。




「この、ワンピース美琴に似合うと思って買って来たのよ!!」
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