私、拾われました!
「そうよ!
美琴なら絶対似合うわよ!」



そう言った母親に手を引かれ、隣の部屋に移動し襖を閉めた。



二人っきりになった空間で、私の耳に唇を寄せた母親。




「美琴……」

「な、なぁに?」

「財閥様は美琴に気が有ると思うの」




有り得ないセリフに首を横に振る。



「大丈夫よう。
だから、美琴もガンガン行くのよ」

「無理」

「とりあえず、今はワンピースに着替えなさい!!」
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