私、拾われました!
男の子と手を繋ぐなんて初めてだから、ドキドキしてしまう。


手の平から伝わる熱が暖かい。


それを感じた瞬間、やたらと久遠の事を意識してしまっている私が存在した。



ドクリ、ドクリ__



明らかに私の体内から聞こえる鼓動が、久遠につたわるんじゃないかと考えたら恥ずかしい。



ぱっとゲーセン内を見渡し適当なゲームを指差した。



「あ、あれ!!あれがしたい!!」




繋いでいた手を解くと、ゲーム機に近寄る。
< 262 / 437 >

この作品をシェア

pagetop