私、拾われました!
数分後。

大量のラッピングの材料を持って来た創。



「好きな物を選んで下さい」



そう言われ、四人分のイメージに合わせた物を選んで行く。



「美琴さん……」

「どうしました?」

「ラッピングの量から考えると、数名の方にクッキーをプレゼントなさるのですか?」



なんだか、少しだけ冷酷な表情を浮かべる創。

機嫌が悪くなったように感じてしまう。




「そ、そうですね」

「誰に上げるのか聞いても大丈夫でしょうか?」

「お、お世話になっている方々に……」

「そうですか。
私にだけのプレゼントかと思い期待してしまった自分が情けない」

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