私、拾われました!
一瞬迷いながらも、呼び出しに反応すると。


「早く、来い!!」


と、怒鳴られた挙げ句に通話は切れてしまった。

慌てて久遠の部屋に急ぐと、ドアをノックすると荒々しい声が聞こえ扉を開けた。


「き、ぎゃあぁぁー!!!」

「何だよ、可愛気の無い叫び声だな!!」


迷惑そうな表情でこちらを見ている久遠は上半身裸の状態で、今度こそ良くない事が起こるんでは無いかと身構えてしまう。


そんな私を見て、口角を持ち上げる久遠。
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