私、拾われました!
でも、私は手に入れるまでの苦労を感じたいのだ。


いつも、欲しくても手に入る事なんて少なかった。



でも、たまに手に入れた時の喜びが大きかったんだ。



昨日だって、馬鹿みたいに高い服を大量に買って貰ったが今までとは何かが違う。




「ど、どうしましょう?」



眉毛を八の字にしてそう聞いてきたのは、古着屋の店員さん。




「あ、コイツの言葉は却下で!」



久遠を見るとそう言い放った。



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