私、拾われました!
その瞬間、こちらを向いた久遠がニヤリと笑った。


「美琴、顔真っ赤じゃん!!」


自分でも顔が熱くなっている事に、気付いているから恥ずかしくて堪らない。


「だ、男性の上半身裸なんて、お父さんのくらいしか見ないから焦っているだけなんです!!」


それは、本当。

見慣れない光景を目にしているから、ドキドキが止まらない。


「照れなくて良いんだぞ!!
美琴さ、俺の事好きになったんだろ?」


どこでそうなる。
< 37 / 437 >

この作品をシェア

pagetop