私、拾われました!
私の、耳元に唇を寄せた久遠が囁いた言葉にびっくりして声が出ない。



「そうそう、此処では呼び捨てで良い!

つか、美琴の荷物は俺が持つから渡せ!!」



はあ!?

な、なんで、久遠が私の荷物を持つの!?



仮にも雇い主の久遠にそんな事をさせる訳にはいかない。

そう思ったのに、私の荷物をぶんどり歩き始める久遠。


その後を着いて行くが、痛い。


周りの生徒の目が痛過ぎる__



ふと視線を感じ、振り向くとモデルみたいに綺麗な女の子が2人。

こちらを見ながら喋っている。
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