禁忌は解禁された
【暁生の覚悟】
それからソファで寛いでいる、二人。
井田もソファに腰かけ、暁生を警戒している。
「井田」
「何ですか?」
「30分でいいから、一颯と二人にして」
「は?できません!」
「頼むよ」
暁生が、いつになく真剣だ。
「井田くん、下のコンビニでプリン買ってきてくれない?久しぶりに、食べたいな……!颯天も好きだし」
暁生の雰囲気に、一颯が察して井田にお願いする。
「姫……
━━━━━わかりました。少しゆっくり行ってきます。
姫、何かあったら……」
「わかってる。すぐに連絡するね!」
一颯の言葉に井田は、一颯に頭を下げマンションを出たのだった。
「ごめんね、一颯」
「ううん。どうしたの?」
「うん……」
「ん?暁生くん?」
「一颯に、お願いがあるんだ」
「え?うん、私で良ければ……!」
「颯天に……いや、神龍組の組長に口利きをしてほしい」
「え?颯天に?何を言えばいいの?」
「俺を、神龍組に入れてほしい」
「………」
「………」
「━━━━━━え?」
「頼む!!!」
一颯の手を包み込むように握り、頭を下げる暁生。
「どう…し…て?」
「………………本当は、ずっと前から考えてた。
俺はね。
颯天じゃなくて、俺が神龍組の組長になって一颯と一緒に神龍寺を支えていきたかった。
でも親父さんが急に亡くなって、颯天が組長になった。その上、久しぶりに会ったら颯天と一颯が夫婦になってた……俺の方が先に一颯を好きだったのに、あっという間に颯天が拐っていった……」
「だからって、組に入ることはないでしょ?
それに、そのお願いは聞けないよ!」
「どうして?」
「暁生くんはわかってるの!?
極道の世界だよ?良いことなんて一つもないよ?
私達は、汚ないお金で生活してるんだよ……!
そんなところに、暁生くんまで来ちゃダメだよ!!
それに、みんな……人を傷つけたりするんだよ……!
颯天も、銀くんも、井田くんも……私には見せないようにしてくれてるけど、知らないとこで沢山悪いこと……」
「だったらなんで、一颯はそんな汚ないところにいるの?」
「それは……ママの想いでもあるし、颯天と生きていきたいと思ったからだよ」
「だったら俺も、一颯を守りたい!傍で!」
暁生が一颯の頬を包み込んだ。
「暁生く……/////」
「俺にも、守らせて?銀二さんや井田みたいに………
━━━━━━ね?姫………」
「だ、ダメだよ…!暁生くんは、綺麗なままでいて……?」
暁生は包み込んでいた手を離し、一颯に向き直った。
「………一颯…今、二人っきりってこと、わかってる?」
「え………」
「一颯を襲うことなんて……簡単なんだよ?」
「冗談やめて……?」
「俺が汚なくなれば、入れてくれるんでしょ?
…………だったら喜んで、汚ない人間になってあげるよ?」
そう言って、暁生は一颯をそのまま押し倒した。
井田もソファに腰かけ、暁生を警戒している。
「井田」
「何ですか?」
「30分でいいから、一颯と二人にして」
「は?できません!」
「頼むよ」
暁生が、いつになく真剣だ。
「井田くん、下のコンビニでプリン買ってきてくれない?久しぶりに、食べたいな……!颯天も好きだし」
暁生の雰囲気に、一颯が察して井田にお願いする。
「姫……
━━━━━わかりました。少しゆっくり行ってきます。
姫、何かあったら……」
「わかってる。すぐに連絡するね!」
一颯の言葉に井田は、一颯に頭を下げマンションを出たのだった。
「ごめんね、一颯」
「ううん。どうしたの?」
「うん……」
「ん?暁生くん?」
「一颯に、お願いがあるんだ」
「え?うん、私で良ければ……!」
「颯天に……いや、神龍組の組長に口利きをしてほしい」
「え?颯天に?何を言えばいいの?」
「俺を、神龍組に入れてほしい」
「………」
「………」
「━━━━━━え?」
「頼む!!!」
一颯の手を包み込むように握り、頭を下げる暁生。
「どう…し…て?」
「………………本当は、ずっと前から考えてた。
俺はね。
颯天じゃなくて、俺が神龍組の組長になって一颯と一緒に神龍寺を支えていきたかった。
でも親父さんが急に亡くなって、颯天が組長になった。その上、久しぶりに会ったら颯天と一颯が夫婦になってた……俺の方が先に一颯を好きだったのに、あっという間に颯天が拐っていった……」
「だからって、組に入ることはないでしょ?
それに、そのお願いは聞けないよ!」
「どうして?」
「暁生くんはわかってるの!?
極道の世界だよ?良いことなんて一つもないよ?
私達は、汚ないお金で生活してるんだよ……!
そんなところに、暁生くんまで来ちゃダメだよ!!
それに、みんな……人を傷つけたりするんだよ……!
颯天も、銀くんも、井田くんも……私には見せないようにしてくれてるけど、知らないとこで沢山悪いこと……」
「だったらなんで、一颯はそんな汚ないところにいるの?」
「それは……ママの想いでもあるし、颯天と生きていきたいと思ったからだよ」
「だったら俺も、一颯を守りたい!傍で!」
暁生が一颯の頬を包み込んだ。
「暁生く……/////」
「俺にも、守らせて?銀二さんや井田みたいに………
━━━━━━ね?姫………」
「だ、ダメだよ…!暁生くんは、綺麗なままでいて……?」
暁生は包み込んでいた手を離し、一颯に向き直った。
「………一颯…今、二人っきりってこと、わかってる?」
「え………」
「一颯を襲うことなんて……簡単なんだよ?」
「冗談やめて……?」
「俺が汚なくなれば、入れてくれるんでしょ?
…………だったら喜んで、汚ない人間になってあげるよ?」
そう言って、暁生は一颯をそのまま押し倒した。