禁忌は解禁された
「でも、太賀まで一颯ちゃんの組に入るとはな……」
「お前、バカだろ!?」
宮原と伊敷が、呆れたように言う。
「でしょ?バカなのよ、暁生」
「うん、バカだよ、暁生くん」
「一颯まで……!
しゃーねぇだろ?好きなんだもん!」
暁生が持っていたビールを一気飲みする。
「太賀、まさか……刺青とか入れてねぇよな?」
「あー、入れたよ!」
宮原の言葉に、暁生は平然と答える。
「え……」
四人が思わず、固まる。
一颯でさえも知らなかった事実に、一颯は持っていたグラスを落とした。
パリーーーン!!と音がして、会場内が騒然とする。
「姫!!?」
「姫!!?どうしました!!?」
銀二と井田が、すぐさま駆け寄ってくる。
「ど…して…?暁生く……」
「組長が、けじめをつけろって!」
「だからって……!」
「あ、でも!組長を責めるなよ!
これが、俺の“覚悟”だから!」
「やっぱ、暁生くんは“バカ”だよ!!!
バカ!バカ!バカ!大バカ!!」
「ちょっ……そこまで言われると、さすがに傷つくんだけど?それに、神龍の連中はみんな入れてるだろ?
ここにいる、若や井田さんだって!」
「知らない!」
一颯はそのまま、歩きだし会場を出ようとする。
「「姫!!?」」
「お手洗い!!」
銀二が追おうとする。
「あ、銀二さん!私が行きます!」
すかさず、志乃が銀二に言った。
「すみません!何かあれば、すぐに駆けつけます!」
志乃が駆けつけると、一颯は洗面台の前でうずくまっていた。
「一颯」
「あ…志乃……」
「ほんっと、バカよね~暁生って」
「私、間違ってた。
やっぱり、何があっても暁生くんを組に入れないようにするべきだった!」
「でも……それだけ一颯のこと好きなのよ、暁生」
「志乃…」
「一颯だってそうじゃん!
あんなに嫌ってた世界に、颯天くんの傍にいる為にいる。本当は、一番一颯が似合わないよ!こんな汚ない世界」
「そう…だよ…ね…」
志乃と一緒にトイレを出た、一颯。
ゆっくり会場に向かう。
その途中━━━━━━━━
「あー!神龍組の姫様だ!」
「また会いましたね!」
「あ!」
(確か、知衛組の……!)
「一颯?誰?」
「き、気にしないで!行こ!志乃」
志乃を引っ張る、一颯。
「ちょっと、待ってくださいよっ!!」
グッと手を掴まれ、引っ張られた。
「キャッ!!?」
「へぇー、間近で見るとヤバいな…////」
「可愛い~!!」
「離してください!!」
「深澤が放れられないのわかるなぁー!」
「お前、バカだろ!?」
宮原と伊敷が、呆れたように言う。
「でしょ?バカなのよ、暁生」
「うん、バカだよ、暁生くん」
「一颯まで……!
しゃーねぇだろ?好きなんだもん!」
暁生が持っていたビールを一気飲みする。
「太賀、まさか……刺青とか入れてねぇよな?」
「あー、入れたよ!」
宮原の言葉に、暁生は平然と答える。
「え……」
四人が思わず、固まる。
一颯でさえも知らなかった事実に、一颯は持っていたグラスを落とした。
パリーーーン!!と音がして、会場内が騒然とする。
「姫!!?」
「姫!!?どうしました!!?」
銀二と井田が、すぐさま駆け寄ってくる。
「ど…して…?暁生く……」
「組長が、けじめをつけろって!」
「だからって……!」
「あ、でも!組長を責めるなよ!
これが、俺の“覚悟”だから!」
「やっぱ、暁生くんは“バカ”だよ!!!
バカ!バカ!バカ!大バカ!!」
「ちょっ……そこまで言われると、さすがに傷つくんだけど?それに、神龍の連中はみんな入れてるだろ?
ここにいる、若や井田さんだって!」
「知らない!」
一颯はそのまま、歩きだし会場を出ようとする。
「「姫!!?」」
「お手洗い!!」
銀二が追おうとする。
「あ、銀二さん!私が行きます!」
すかさず、志乃が銀二に言った。
「すみません!何かあれば、すぐに駆けつけます!」
志乃が駆けつけると、一颯は洗面台の前でうずくまっていた。
「一颯」
「あ…志乃……」
「ほんっと、バカよね~暁生って」
「私、間違ってた。
やっぱり、何があっても暁生くんを組に入れないようにするべきだった!」
「でも……それだけ一颯のこと好きなのよ、暁生」
「志乃…」
「一颯だってそうじゃん!
あんなに嫌ってた世界に、颯天くんの傍にいる為にいる。本当は、一番一颯が似合わないよ!こんな汚ない世界」
「そう…だよ…ね…」
志乃と一緒にトイレを出た、一颯。
ゆっくり会場に向かう。
その途中━━━━━━━━
「あー!神龍組の姫様だ!」
「また会いましたね!」
「あ!」
(確か、知衛組の……!)
「一颯?誰?」
「き、気にしないで!行こ!志乃」
志乃を引っ張る、一颯。
「ちょっと、待ってくださいよっ!!」
グッと手を掴まれ、引っ張られた。
「キャッ!!?」
「へぇー、間近で見るとヤバいな…////」
「可愛い~!!」
「離してください!!」
「深澤が放れられないのわかるなぁー!」